50音順ガイドの発想
2000/11/03 (金)
50音順のリストによって検索したほうが早いという発想は、検索する人が
素人であるという前提に立っている。
玄人、または組織の中のヒトの発想では、全体の体系、または組織図がわか
っていることを前提に、たとえば、技術統括部は本社にあり、資材課と安全品
質課は技術統括部内にあることを知っているから、ツリー上の案内図を作って
しまう。しかしこれは組織図を知らない外部のヒトには通用しないから、単純
に50音順に並べるべきである。
すなわち、安全品質課、資材課、技術統括部、という順に並ぶことになる。
あ→し→ぎ、の順になる。
ヨーロッパの旅行ガイド「ミシュラン」は完全なアルファベット順だったの
で、ヨーロッパの地理も路線も、言葉さえ知らない日本人でもつかえた。しか
し、トウキョウのガイドブックには索引すらついていないケースが多い。と言
うことは、西郷隆盛の銅像は上野にあると言うことを知らなければ、見つけ出
すことが出来ない。これは「ナポレオンの墓がアンバリッドという場所にあ
る」を知らなければたどり着くことが出来ないという事を意味するが、実際は
ミシュランではナポレオンを引くとアンバリッドのことも墓のことも出てくる。
これは一種の百科辞典形式ということだ。徳川家康を引けば、岡崎も三方が原
も長篠も堺も長久手も江戸も大坂も日光も出てこないとだめということだ。