2001/06/13 (水)
遺伝子病が爆発的に増えている。
マザーネイチャーズ・トーク 立花隆 河合雅雄
河合: 10年前は、だいたい遺伝子病というのは、400くらいだっんです。その話をしてもらったときに、だいたい2500、600だと言うんです。
立花: かつては遺伝因子でおきている病気じゃないとされていたけど、実は遺伝因子でおきているのがわかったと言うのがかなりあるでしょう。
河合: それももちろんあります。もう一つは、やっぱり環境汚染に夜突然変異が絶対に起こっていると言うんです。それはたとえば、昔の豆腐の防腐剤のAF2とかね、原因が防腐剤とか、はっきりしているのはまだいいんです。はっきり照明できないものがある。これを照明しようとすることは大変なことなんです。…
いまはもう、遺伝病は3000を超えているでしょう。そのうちのかなりな部分が突然変異によるものであることは、その人は間違いがないと言いますよ。でも、証明できない。そして、もっと怖いことは、遺伝病と言うのは、たとえば突然変異を起こしますよね。本人はなにも痛くも痒くもないわけです。
立花: 遺伝の法則で、必ずしも一世代では現れてこないものがたくさんある。
河合: そうなんです。
立花: 遺伝病の大半は、ヘテロ、つまり優先遺伝子(A)と劣性遺伝子(a)の組み合わせのうちは大丈夫だけどホモ(AA)になって初めて問題が生じる。
河合: ホモになって問題が起こると言うのは、60年、70年後だと言うんです。そうすると、ホモになったら死ぬと言うような因子を、いま、みんなが蓄積しているんじゃないか。そう思って、あの時は、ぞっとしましたね。
立花: 絶滅的な死がそこでやってくる。
河合:そういうのを、クラッシュと言うんですね。急激にグーンと増えてガクンといく。