尺貫法の考え方
00/4/20
井沢元彦 逆説の日本史1 P71
1石=10斗=100升=1000合
合はどうやって決めたか。1日2食として、1回1合、
大体3合とすると、360日で3×360=1080合
これは、約1石で、一人の人間が1年間に食べる量。
(若者と年寄りでは異なるが、平均としての値。)
1反の水田で取れる米の収穫量は一石。逆に一石の米が取れる水田の広さを一反と
決めたというのが定説。
通常は
一反=300坪といわれているが、徳川期に生産力の劣った東北では、
一反が300坪以上あったとされる。
一反が300坪となったのは、太閤検地以後のことで、それ以前は一反=360坪
だった。つまり、一坪というのは、人間一人が1日に食べる米の取れる広さという
ことになる。
さらに一石の米を変えるだけの金が1両である。忠、この数字は戦国時代から徳川
期にインフレが進行したために、後期では目安にならないとの説もある。
また、歴史学者の間で言われる公式に、戦国大名の動因能力は、「一万石につき、
250人]というのがある。
桶狭間の今川義元の軍勢は、公称4万、実数2万5千といわれるから、逆算すると、
義元は100万石くらいの経済力を持っていたことになる。