roup:=terra 未分類
Title:=不易の理を失わずして、流行の変にわたる
From :=WorkPad 版 Palm Desktop
Create:=00/08/26 10:23
Udate :=00/08/26 10:23
不易の理を失わずして、流行の変にわたる
00/5/12
芭蕉入門 p137
俳諧の根底にある本質的なもの、絶対的なもの、それはいつの世も変わらないはずです。優れた俳諧にはすべて相通づるものがあるはずです。それは神といってもよいし、絶対者といってもよいでしょう。
しかしその絶対的なものは抽象的なものですから、具体的な作品に表現されるときは、それぞれの時代らしいあらわれかた、それぞれの作者らしいあらわれかたをするもので、むしろ、もっとその時代らしい新しい発想や、その人らしい独創的な発想や表現があってこそ、本質的なものがあらわされるといえます。
つまり流行のなかに不易が、本質的なものが現われるという考え方です。